Positive Deviance(ポジティブな逸脱)No 15
今回のキーワードは、「CQ(文化的知性)」です。
CQの定義
CQとは、文化が多様な状況で機能することのできる能力(Ang and Dyne 2008)。CQは、教育や訓練によって育成することができる能力であり、長期間安定的であるパーソナリティとは異なるとされている。但し、関連のあるパーソナリティはあり、「経験への解放性」とは相関を有しております。よりまして、経験に固辞しないタイプ。つまり、「アンラーニング」が得意な人ですね。
さて、質問です。「多様な文化のチーム」と「単一文化のチーム」、
どちらが成果が出ると思いますか?
「多様な文化のチーム」と思われる人も多いかもしれませんが、CQが低いチームの場合には、「単一文化」のほうが成果が出る一方、CQが高いチームであれば、「多様な文化」のほうが成果が出るという論文結果です。下記の1-4は、成果の高いチーム順です
CQが低いと、自分の考えに固執し、他人とコンフリクトしてしまいチームとして機能しなくなりがちなので、強い(怖い?)リーダーが必要。一方、CQが高いと、他人を理解し、他人の能力を活かすことで、調整型(優しい?)リーダーでも、チームとして機能するのであろう。その場合、チームのCQを高めてくれる翻訳者は不可欠ですが・・・。
尚、今回のPD(ポジティブデビアンス)は、「チームのCQを高める翻訳者」になりますね。

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